闇金新聞

金融勤め14年の社畜が気になるニュース

PCR検査は増やさないでいい?

日本はPCR検査数が少ないという批判が多い。

 

実際、著者自身も、検査陽性者を隔離すれば感染数も減るだろうし、なにより一個人が感染を防ごうという意識が強まるので、PCR検査を抜き打ちでも何でも増やすべきだ、と思っていた。

 

しかし、それは素人目線だと考えさせられたのが東洋経済社の記事で、ウィルス専門の西村医学博士がいらずらにPCR検査を増やすことの問題点を提起している。

 

PCR検査技師不足といった日本の医療インフラ事情や、海外と比較して肺炎死亡者が増えていない日本において医療崩壊リスクと天秤にかけるとPCR検査で陽性患者を増やすことのメリットに見合わなそう(過剰解釈かもしれないが・・・)という主張は興味深い。

https://toyokeizai.net/articles/-/349635

 

2月の専門家会議の時点では、限られたPCR検査の資源は重症化の恐れがある患者のために集中させる必要があり、感染症を予防する観点からは多くの人にPCR検査をすることは有効ではない、という西村博士の意見に近い考えだった。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00006.html

 

5月4日の専門家会議ではPCR検査が諸外国と比べて少ないことに関して評価がされており、陽性率の低さや死亡者数の少なさから、日本のPCR検査不足による潜在的感染者を捕捉出来ていないという指摘は否定したものの、PCR検査拡充とPCR検査を補完する迅速抗原診断を増やすことが総意になっていることが分かる。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000629000.pdf

 

5月13日に新型コロナウィルスの抗原検査キット「エスプラインSARS-CoV-2」が厚生労働省に承認され、陽性一致率は約8割程度とPCR検査よりも低いが、厚生労働省ガイドラインによると陽性判断は確定診断とされる。

https://www.mhlw.go.jp/content/000630270.pdf

 

偽陽性判定リスクを認識しており、症状のない患者に対しての検査に適さないとしており、いたずらに検査が実施されることはないと思われるが、偽陽性患者が増加しないことを願う。

 

著者の個人的な意見として、海外ほど感染被害が広がっていない中、足元の日本の新型コロナウィルス対策はあまりに諸外国の模倣感が強く過剰であり、経済被害を犠牲にし過ぎていると考える。

 

国益を考えると、日本の目下の目標は新規陽性患者数を減らして、一刻も早い経済活動再開を成し遂げることである。

 

上記の西村博士が記事で述べられているように、「皆がマスクをしている状況なら怖いことは何もない」「コロナウィルスを細菌のように語る間違った情報が拡散して変な方向で”恐れすぎ”が跋扈している」という意見に強く賛同する。

 

本日の東京の新規感染者数は14人、21日の専門家会議に向けて14日以降の東京の新規感染者数は53人で、緊急事態宣言解除の目安にはあと4日で17人に抑える必要。

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/en/cards/number-of-confirmed-cases