闇金新聞

金融勤め14年の社畜が気になるニュース

2次補正日本国債増発懸念

先週14日、安倍首相は新型コロナウィルス感染拡大の追加支援の為、2次補正予算の編成を政府・与党に支持した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051400707&g=pol

 

追加支援は①雇用調整助成金引き上げ、②雇用されている者が直接受け取れる制度創設、③大企業から中小企業まで資金繰り支援の更なる充実、④資本性資金を投入することも可能にする、⑤家賃負担軽減の負担金創設、⑥感染防止対策を行う小規模事業者などに最大150万円の補助金、⑦臨時交付金を拡充すること、としている。

 

11日の時事通信によると、予算のうち3-4兆円程度を予備費として2次補正は財政支出を5-10兆円とする案で調整しているとのことだった。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051100631&g=pol

 

しかし、本日のニューズウィークの記事によると、2次補正予算では13−14兆円を確保したいという声が上がっているという。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2020/05/2132.php

 

上記の①と②で1兆円程度、③は6兆円程度、④は1兆円程度、⑤は2兆円程度、⑥は2兆円程度、⑦1兆円程度とざっくり見積もって、予備費も鑑みると、ニューズウィークの報道よりも増える可能性もあるか。

 

参議院予算委員会理事を務める三宅議員がFACTAに書いているが、ドタバタで3次補正を組まなくても良い様に、2次補正で十分な予備費(予期せぬ予算に対応するための予算)を計上するべきという意見が強く、多めに予算を準備しておきたいということだ。

https://facta.co.jp/article/202005049.html

 

「前倒し」と呼ばれる財務省が会計年度よりも前に余分に発行してきた日本国債で調達した貯金があるものの、多くは日本国債発行で賄われると思われる。(1次補正では3兆円を前倒しから)

 

足元の円金利市場は国債発行増懸念から金利上昇期待(特に超長期)が高まっているが、1次補正同様に、日銀が買い入れを選好している-10年までの発行が中心になると思われる。